理想の未来の作り方

花

世の中のみんなが好きな事ややりたい仕事ができている訳じゃない。

むしろやりたい事が分かって、それを仕事に出来てる人なんて、本当にひと握りなんだと思う。

やりたい事が見つからない。

自分が進むべき方向や道が分からない。

何が向いているのか分からない。

そんな風に思いながらも、親も周りの友達も、多くの人がこのような生き方をしているから、これが安全で、当たり前だと思っている。

やりがいとか、将来性とか、仕事にはそういうものは求められないって諦めがあったり、制限をかけているのは、本当は誰でもない自分自身なのかもしれない。

でも私は安定収入だけじゃ幸せになれないって思う。

目次

人生の振り返りで見えること

20代前半の私は劣等感の塊だった。

高校2年生の進路を決める時期、将来なりたい仕事や、やりたい事が見つからず「留学」という選択肢をとったのは、留学が何かを変えてくれると思ったからだと思う。

結果、留学からの学びや過ごした数年間という時間は、投資した金額以上の自分の成長や学び、人生観を変えるきっかけにはなったんだけど、帰国した私を待ち受けていたのは、日本社会の生きづらさと、学歴もお金もない私だった。

私には営業の経験しかなかったので、なんとなく雇ってくれそうな会社を探しては、空っぽになった通帳にお金を貯めて、お金がたまったら海外に行くという生活を繰り返しながら、高卒の学歴を埋めるために、学びへの投資も沢山しました。

社会人になってからは、大学の学費と同じくらいの金額を、専門学校や長期講座、資格取得のために使っていて、気付けばただの資格マニア?っていう位沢山の資格を持っていたんです。数にして20個位。

主に専門職やビジネス系の資格ばかりで、勉強している時は試験合格のために必死なのに、その時働いている仕事とは無関係の新たなジャンルの資格ばかりだから、結果、すぐに仕事には役立たせられなくて、資格が活かせる職種への面接にも行ってみるけど、未経験ではそれなりのお給料ではどこにも雇ってもらえない。

だったら今の職場で営業としてそれなりのお給料を貰っていたほうが楽だと思って、結局、資格を活かして働いたことが無いまま20代前半が過ぎていきました。

それから25歳になって留学ビザが切れた時、これだけ色んな事にお金も時間も投資してきたはずなのに、「私にはなにもない」という事に気付いたんです。

周りの友達は役職がつく子や、結婚する子も出てきて、自分だけが取り残された感じで、少しずつ焦りが出てきたんです。

私には何年も勤めている会社もない、専門知識もスキルもない、彼氏もいないから当たり前だけど結婚予定もない、貯金もない。

やりたい事も、やりがいのある仕事も見つからない。

何も継続できない私。

衝動的に行動してしまう性格が災いして、同じ場所に居続けることが出来ない。

将来に対して不安しかなくて、この先自分はどうやって生きていくんだろう?

一生お金の心配をしながら独身生活を送るのかな?

1人で家にいるとそんな事ばかりが頭をよぎって友達とお酒ばかり飲んでいました。

このままじゃだめだと思って、ちゃんと長く働ける会社に就職して働きたいと言っていた時、たまたま友人の紹介で正社員として働ける会社に転職をしたんです。

そんな心境だったから、転職した先の仕事は相当没頭して気が付けば30歳に。

会社ではそれなりの地位、それなりの収入を手に入れ、それなりの彼氏もできていました。

それなのに・・・何も満たされない。

25歳の私が欲しかった仕事、収入、彼氏は全て手に入れたはずなのに、30歳になった私が欲しくなったものは、自由と結婚という未来に変わっていたんです。

仕事はやりがいもあったし、収入もステータスも手にする事が出来たけど、とにかく忙しくて早朝から終電近くまで働き、家でも会社でも、旅行先でも仕事をしていました。

一生独身だったら、こんな生活があと30年も続くのかと思ったらゾッとしました。

会社にいる女性管理職や先輩は全員独身で、みんな海外旅行にブランド品、エステに流行ファッションに趣味の時間に、自分磨きも怠らない。

みんな自分でマンションを買い、好きな車に乗り、週末はホームパーティやクルージングを楽しむ生活。

25歳の頃の私にとっては、それが憧れのザ!キャリアウーマンのライフスタイルで、私も気付けば仕事漬けの毎日だったせいもあり収入も十分あって、プライベートでは旅行とパーティばかりの日々を過ごしていました。

そんな生活も30歳になった頃には飽きてきて、そこまで仕事に生きる覚悟がなかったのと、5年同じ場所に居続けただけで疲れちゃったのと、出来ることなら結婚して子供も産みたいって思いはじめたんです。

だから全てを手放したんです。

仕事も、収入も、ステータスも、結婚する気のない彼氏も。

そこから転職して、同じ職場の先輩とお付き合いがスタートして、2か月後にプロポーズ、さらに2か月後に結婚して、さらに2か月後に妊娠したんです。

結婚がハッピーエンド・・・じゃなかった!

31歳で自由と結婚という理想の未来を手に入れて、1年後には専業主婦になっていました。

もう働かなくてもいいという開放感、家族がいる幸せ。

自分の居場所もできて、家族との進む道や未来が見えて、全てを順調に手に入れてきた、そんな感じがしていたんです。

でも子育てがひと段落すると、途端に生きがいを見失ったんです。

子育てに夢中になり、子供の将来の為に親としてできることを一生懸命やる毎日。

なぜか満たされない思いの正体は、自分の未来のために生きていなかったからでした。

結婚で自由と安定が手に入って、子供という存在や母親になる事が自分の未来の姿だと思っていたけど、私は自分の未来が子供に依存された未来になっていたんです。

子育ては役割であって、自分の人生ではなかった。

子供が産まれたら、母親は子供や家族のために生きる毎日が当たり前と思っていました。

私の母は、自分の事よりも子供や家族のために仕事を選び、子供たちの事を優先的に考えてお金や時間を使ってきました。

自分の事はいつも二の次にして。

それが母親というものだからと言うけど、もしかしたら私の母は、母親としての人生を楽しんでいたんだと思います。

でも、私は母と同じように、子供や家族のためだけに、自分の全てを捧げることに生きがいを感じられない。

それに気づいたときに、いくら自分の親だったとしても、同じことを目指して生きてはいけないと思いました。

母が正解なわけではないし、私のやり方も正解というわけではない。

ただ、人にはその人に合ったやり方や生き方がある。それは人それぞれ違うんだという事だけ分かっていれば良いんだと思う。

そして、私が私の人生を楽しむためには、私にとっての幸せが何なのかを知らないといけないと思いました。

飽きっぽい性格。

常に変化を好む。

学ぶことが好き。

自由でいたい。

子供や家族との時間も大切にしたい。

これらの全てを叶える生き方として、私の場合は起業という選択でした。

夢や目標を決めるだけじゃ未来は変えられない

お金に不自由のない暮らしがしたい。

いつでも好きな時に好きな所に行けるようになりたい。

子育てや毎日を楽しみたい。

周りにいる人たちを幸せにしたい。

理想の生活や理想の未来は沢山ある。

それを叶えるためには何が必要なのかもなんとなく分かっている。

でも、それを手に入れるための行動が伴わない。

なぜなら、現実と夢があまりにもかけ離れた物だからなんだと思う。

行動だけが未来を変える力を持っている

とにかく何か行動しない事には、何も変わらないし、何も始まらない。

私が自分の人生の20年間を振り返って思う事は、現状への不満がある時は自分が変わる時なんだという事です。

私の場合はだいたい5年サイクル位で変わるきっかけが現れます。

20歳の留学、25歳の就職、32歳の結婚、37歳の起業。

変わりたいと思った時に、すぐに行動できるように、お金やエネルギーを貯めておくことも大切なんだと思います。

自分が変わるきっかけのスイッチは自分にしか押せない

現状や未来を変えたいと思ったときに、突然チャンスが舞い降りてくるとか、誰かが手を引っ張って新しい世界に連れて行ってくれるなんてありえないし、お膳立てしてくれるわけでもない。

何もしないで、幸せにはなれないし、欲しいものだって手に入らない。

何か欲しい時には、必ず自分自身が言葉として発信したり行動という努力をしなければ手に入らないし、夢は叶わない。

変化したい気持ちに気付いた時、すぐに自分が変わる為のスイッチを押さないと、いつまでも変われない自分に不満を抱き続けて過ごさなければならない。

それなら、今すぐそのスイッチを押して行動してみることが、最速でなりたい自分を手に入れる唯一の方法なんだと思う。

望み通りの人生は誰でも手に入れられる

その場所に居続けるか、新しい世界への扉を開くかは自分次第。

全ての選択肢や未来を変える力は、みんな持っていて、その眠っている力を使うだけで人生は思い通りに好転していく。

時間が止まっていると人はすごくモヤモヤする。

ずっと動き続けていると疲れてしまう事もあるけど、止まっていると不安になってしまう。

だから時々走りながら、時々ゆっくり歩いて、それでも少しずつ前に進むことがとっても大切。

こんな風に、生きているうちは絶対に前へ進み続けないといけない。

でもその長い人生のマラソンを、辛いと思って走るか、楽しんで走るかは自分で選べると思うんです。

扉は1つだけじゃない

どんなに悩んで決めて進んだ道だって、想像と違う結果になる事だってあるし、もう1つの選択肢を選べばよかったと後悔する事だってあります。

つまずいたり、失敗したり、思うような結果にならなかったとしても過去に戻る事は出来ないから、思い通りの結果が見つかるまでどんどん扉を開き続けていけば、必ず欲しいものは手に入るんです。

そして、次になにをしたらいいのかが分からなくなったなら、周りをもっと頼ったり、素直に聞けば、必ず誰かがヒントを教えてくれるはず。

行動するとは、全てを自分1人で選択して生きていく事ではなくて、時には周りにいる人たちの力を借りたり、協力しあって見つけていくものだと思います。

常に選択肢や答えは1つじゃないし、未来も幸せの形もみんな違う。

自分だけの未来を見つけるために行動し続けるしかないしゴールもない。

全ては通過点で、年齢やライフステージによって、考えることや夢はどんどん変化していく事は当たり前。

そういう事を前提に生きていけば、これからの未来だって怖い事はない。

だったこれまでの道のりを振り返ってみたって、その時は先が見えなかった事も、今の位置からはよく見えるはず。

そして、ちゃんと自分の力で乗り越えてきたと思うから。

だからこれからだって、ちゃんと自分の道は見つかるんです。

花

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