私たちは過去の経験や学んできた知識、先入観、信念、親との関係や周囲の影響から成り立っています。
その「無意識の思考・行動パターン」や「固定観念や思い込み」、「物事を捉える時の思考の癖」が私たちの行動や可能性を制限していることが多く、思うようにやりたいことができない、思考と感情の乖離が起こるのは、この潜在意識と思考パターンによるもの。
意図せずインプットされた潜在意識と思考パターンの癖を正しく書き換えることで、未来も行動も楽に思い通りに変えることができるようになります。
そして人間の成長や仕事での成功が見込めるかどうかは、このマインドセットの状態で決まると言われています。
考え方の癖・思考の癖とは
頑張らなければいけない場面で、ネガティブ思考や迷いが出て動けなくなってしまったり、行動ができない、考えてばかりで進まないという経験をしたことはありませんか?
自分で自分を追い詰めてしまう無意識的な思考パターンを「考え方の癖・思考の癖」と言います。
実は多くが認知の歪みを伴っており、ネガティブ思考が多く、そもそも自分の思考の癖に気づくことすら難しいのが現状です。
思考パターンに気づき、意識の力で思考を変えようとしても、長年染み付いた考え方の癖はなかなか治すことができません。
ネガティブ思考で行動できない
間違った思い込みや思考の癖は、新しいことに挑戦するときや困難な状況に陥った時に出てきます。
多くの人は努力で乗り切ると思いますが、認知の歪みがある状態で頑張ろうとするということは、プラス思考とマイナス思考がお互いに綱引きしているような状態です。
そこでうまくいけばいいですが、頑張れなくて途中で挫折したり諦めたりしたり、失敗経験が増えれば増えるほど、うまくいかなかったというデータと実績が積み重なっていく状態になりますので、どんどん物事がうまくいかない現実が作られていくというわけです。
実際に失敗経験、未達成経験、挫折経験をたくさん積み重ねていくと…
- 色んなことに対して前向きに考えられずストレスを感じてしまう。
- 人との問題があると、人が怖くなって何もできなくなる。
- 自分に自信が持てなくて、自分を否定することが多い。
- 人への恐れや信用できない気持ちが強くなり、一人ぼっちで将来が不安になる。
- 感情や思考をコントロールできなくて、生活が難しい。
- 仕事や人付き合いで怒られると、全てが嫌になることがある。
- まだ起こっていないことについて心配しすぎてしまう。
- 自分を変えたいと思っても、なかなか変われない。
- ネガティブな考えを止めようとしても、止まらないことがある。
- 物事を完璧にしようとしすぎたり、物事が良いか悪いかでしか考えられない。
- 失敗を大きく受け止めてしまって、うまくいきそうにないと感じる。
- しなければいけないことが多すぎて、なかなか行動に移せない。
といった状況に陥ってしまう人が多いようです。
思考のクセやパターンは、幼少期、思春期を経て現在に至るまでに確立されています。
無意識の状態でも歪みのない思考の癖に整えるためには、無意識領域を顕在化させ、思考の癖が生まれた人生の流れを洗い出し、まずは自分の考え方の癖を知ることや自分の能力や可能性に気づくことが重要です。
そうすることで、過去から思考パターンを変えて、無意識レベルで思考の癖を変えることができます。
潜在意識や思考の癖を書き換える7つのアプローチ
潜在意識の書き換える事で、自分自身の思考や感情をポジティブな方向へと導く事ができます。そのためにはまず現在の思考や信念を意識的に観察し、それらが自分の人生にどのような影響を与えているかを理解することから始まります。
次に、ネガティブな思考パターンを認識し、あなたにとって理想的な考え方に置き換えるための習慣を作っていきます。
これは瞑想、アファメーション、ビジュアライゼーションなどのテクニックを通じて行うことができ、継続的な実践や行動によって、潜在意識は徐々に新しい思考パターンに書き変わっていきます。
- 自己認識と気づき
- 自分の潜在意識や思考パターンを理解するために、自己観察や自己理解を深める事が大事。
- どのような信念や思考が人生に影響を与えているかに気づくことが重要です。
- ポジティブなアファメーション
- ポジティブな言葉やフレーズを使って、自分に対して肯定的なアファーメーションを繰り返し言うことで、潜在意識にポジティブな影響を与えることができます。
- 集中力を高めるためには、まずは集中を妨げる要因を排除することが重要。例えばスマホの通知をオフにする、静かな作業環境を整える、または集中を促進する音楽を聴くなどが有効です。
- ビジュアライゼーション
- 思い描くことで潜在意識に影響を与えることができます。理想の人生や目標を明確にイメージし、それを実現するために具体的なステップを考えましょう。
- ネガティブな思考の転換
- ネガティブな思考が浮かんだら、それをポジティブな方向に転換させる努力をしましょう。現実的で建設的なアプローチを見つけることが大切です。
- 習慣の変化
- 効果的な習慣を築くためには、まずは小さな目標から始めることが重要です。例えば、毎日10分間の読書をする、毎朝瞑想をするなど、実行可能な小さな目標を設定します。習慣化のプロセスでは、継続性が鍵となるため、達成可能で現実的な目標を設定することが成功への第一歩です。
- 自己啓発
- 自己啓発や心理学に関する本などを活用して、自己成長に取り組むことができます。まず自分の言葉遣いに意識を向け、肯定的で建設的な言葉を選ぶことが重要です。
- 過去の経験の受け入れ
- 過去の経験から学び、それを受け入れることで、新しい思考パターンを構築しやすくなります。過去の失敗や誤りを否定せずに、成長の機会として捉えましょう。
これらのアプローチは総合的に取り組むことが効果的であり、一つだけではなく組み合わせて取り組むことがおすすめです。自分自身の特定の状況に合わせて調整し、持続的に実践することが大切です。
心配事やネガティブな思考の癖は全て「思い込み」と「妄想」
やりたい事があっても動けないのも、うまくいき始めると不安になって止めてしまうのも全て「思い込み」と「妄想」によるもの。実際には起こっていない不安を埋めるために情報収集したり、思考すればするほど妄想による不安と恐怖が増大します。
だから、過去や未来を想像するのではなく、目の前の今に集中して心に素直に従って自分を信じて行動・選択する事が大事なんです。