初めての赤ちゃんに初めての子育て。
不安や大変な事もいっぱいあるけど、やっぱり楽しい事や幸せを感じることの方が沢山ある子供との時間。
赤ちゃんが産まれて間もない頃は、「私がこの子を守らなきゃ」と一気に母性本能が芽生え始めたり、24時間体制でお世話をしたりと初めての事も多く、ママも初めての子育てに一生懸命な時期。
1歳位になって少しずつ外遊びができるようになってきたり、お出掛けが増えてくると、少しずつママも子育て100%の生活から、自分の時間や家族の事、これからの事などにも目を向けていく時期がやってきます。
やがて子供の自己主張もはっきりし始めてくると、意思疎通がうまくできなかったり、思い通りにならない事で泣き叫ぶ場面も沢山でてきます。
こうして少しずつ赤ちゃんだった頃のように、全てがこちらのペースで出来なくなってくると、ママが怒る場面も増えてきたり、イライラなどストレスもたまりやすくなりがち。
こんな時、「もう少し心に余裕があれば、怒らずに向き合っていけるのに・・・」
きっと心のどこかではこんな風に思うママも多いはず。
じゃあ、『心の余裕』はどうしたら持てるのか?
私は4つの要素が揃った状態で、やっと心の余裕が生まれるのではないかなと思っています。
心の余裕を持つための4つの要素
まずはママ自身がストレスのない状態を作り上げることが大切です。
①基本的な要素は健康と睡眠
やっぱり子育ては体が資本!
ママは多少体調が悪くても、育児や家事を完全に休ませてもらえない。
だからこそ病気にならないためにも、普段から規則正しい生活や健康を意識した体力作りが大切。
そして睡眠不足だとどうしても時間や行動に余裕が持てなかったり、気持ち的にもイライラしやすくなりがち。
人によって最適な睡眠時間も違うし、睡眠の質なども重要だと思いますが、まずは7時間以上は寝ることを心掛けるといいと思います。
②衣食住の充実
やっぱり衣食住は基本中の基本!
衣服に関しては、お金をかける人、かけない人や、子育てしているとおしゃれは出来ないと実用性を重視して洋服選びをしている人も少なくないと思いますが、例えば新しい洋服を買って、初めてその洋服を着た時はいつもより出掛けるのが少し楽しくなりませんか?
このように、特に女性は洋服1つ、髪型1つ、お化粧1つ変えるだけで、気分やテンションも上げやすくなるので、気に入った洋服を選んで買ったり着る事は、自分の心を満たす意味でもとっても重要な役割を果たしてくれます。
次に食ですが、食は健康の基本を作る大切な部分。
食べ盛りの子供がいる家庭では、食費も意識しながら毎日の献立を考えないといけないと思いますが、そんな時には、調味料だけでも少し拘ってみるのはいかがでしょうか?
毎日口にするものだからこそ、できるだけ体にいいものを取り入れられるように工夫してみることも大事だと思います。
最後に住環境について。
専業主婦なら24時間過ごす場所でもある家は、快適さとリラックスできる住環境作りがとても大切。
毎日過ごす場所だから、家の中が不用品であふれてごちゃごちゃしていたり、掃除がしずらい状況だと、家にいても落ち着かなくなってしまうし、大事な物を失くしたり見つからない事がイライラの原因になる事も!?
掃除が苦手な人は、業者にアウトソースするとか、毎月1回、家族で大掃除の日を決めるなどして、居心地の良い住環境をキープできるようにしてみてはどうでしょうか。
③夫婦、家族、友人などの人間関係が良好であること
生きているという事は、必ずなにかのコミュニティには属しているはずだし、必ず人と関わって生きていかないといけないですよね。
結婚すれば夫婦や親せき付き合い、子供ができれば家庭、子供の成長と共に近所や学校関係など、自分以外の子供に必要なコミュニティにも積極的に顔を出さなければならなかったり、うまく調和を取っていく必要がでてきます。
アドラーも「人間関係の悩みは全て対人関係の悩みである」と言う位、人間関係でストレスを感じることは沢山ありますが、結婚や子供を持つことで、より沢山の人と関わっていくので、その分、より沢山の人間関係で悩む可能性があるという事にも繋がります。
人間関係での悩みは、自分の考え方や捉え方を変えるしか、悩まない方法はありません。
そして、良好な人間関係を築いていくためには、まずは自分自身が変わらないと周りは変えられない。
その為には普段から、人に何かしてもらう事や与えてもらう事ばかりを待つのではなく、自分から積極的に人の役に立つことや配慮ができるようになる事が、円滑な人間関係を進めていくために大事なポイントになります。
④最後に大切な要素は自分の時間の確保
子育てしていると、家族や子育て、家事の時間で1日が終わってしまうという人も多いはず。
でもずっと誰かの為だけに過ごしていたり、自分のやりたい事や自由な時間がないというのは疲れやストレスもピークに達してしまう。
そしてただ時間を確保するだけでは、ストレスはリセットできないので、何か楽しみの時間として確保すると、より効果的にストレスをためずに過ごすことができます。
楽しみの時間というのは、趣味など好きな事をする時間だったり、テレビやお酒を飲んだり、週1回というペースで子供を旦那さんや家族にお願いして、お友達と会ったりショッピングや食事をゆっくり楽しんだりするといったように、楽しみをご褒美として目的にすると、また頑張れたりするものです。
健康と睡眠、衣食住、良好な人間関係、自分時間の確保。
この4つが揃ってはじめて、ママ自身にストレスのない状態ができあがります。
ストレスをためないためにやってはいけない3つの事
そして子育てをしていく中で、ストレスをためない為にやってはいけない事が3つあります。
それは、他人と比べない、完璧を目指さない、時間に縛られない、です。
他人と比べない
他の子はもうこんなことができるとか、お利口さんだとか、気になる事は色々ありますが、比較されて頑張れる子供なんていないし、比較するという事は、他人の事ばかり意識しているという事。
他人の子供よりも、自分の子供の良い所に沢山目を向けてあげる努力をしてみる事の方が、長所を伸ばすという意味でも効果的。
もし短所ばかりが目に付くようなら、短所を書き出して、全て長所に書き換えて考えてみてはどうでしょうか。
飽きっぽい・長続きしない→好奇心旺盛、行動力がある
よく泣く・おとなしい→優しい、思いやりがある、配慮ができる
頑固・気が強い→意思が強い、自分の考えや意見を持っている
完璧を目指さない
子育てに完璧なんていうものはないし、もしあるとしたら、それはあなたが作り上げた理想像でしかないのです。
自分の親や他のママを見て、すごいなあとか、私には出来ないと思った事が積もり積もって理想像が出来上がっているのではないでしょうか?
もしなりたい母親像があるなら近づくことは努力次第ですぐにできるはず。
でもなかなか出来ない。
それならいっそ諦めてしまうのもアリじゃないですか?
育児書通りの正しい育児なんてできないし、双子で同じ育て方をしてもそれぞれ違う道に進んでいく。
母親は子供の人生は左右できないし、常にサポートでしかないんです。
子供のために完璧なサポーターを目指すなら、関わりすぎない、口を出しすぎない事が一番いいのではないかと思います。
時間に縛られない
朝から出かける用事がある時に限って、なかなか起きない、ご飯を食べてくれない、着替えてくれない、家をでる間際に何か事件発生!・・・なんていうのは、よくある話。
そんな時にどうしたら良いか?
そんな時は、潔くその予定を諦める、キャンセルする、遅れることを連絡する、など柔軟な変更対応をしてみてはいかがでしょうか?
時間を守るというのは大切な事かもしれない。
でもこの時間を守るという事を一番に考えてしまうばかりに、イライラしたり、怒鳴ったりするくらいなら、怒らずに済む方法を探してみるという考え方もあるのではないかと思います。
まとめ
子育てママがストレスをためない為に必要な基本要素として、健康や睡眠、衣食住、人間関係、自分時間。
ストレスをためない為に子育てでやってはいけない事として、他人と比べない、完璧を目指さない、時間に縛られない。
それでも色んな事に迷った時は、一度原点に立ち返ってみたらどうでしょうか?
一体、何のために頑張っているのか?
この質問の答えこそが、本当にあなたがやりたいことの全てじゃないかと思う。
そして、これらを全て満たす為に重要な役割を持つのが「お金の余裕」です。
ママがストレスをためずに子育てを楽しむためには、実はお金の余裕があれば、育児ストレスの大半は軽減できると思います。
まずは、基本要素の足りない所から1つずつ見直して、充実させるために取り組んでみてはいかがでしょうか?