こんにちは!選ばれるサロン・教室を作るホームページ作成サービスのはざまみかです。
我が家はつい2年前まで競取りで生計を立てていました。
競取り(せどり)というのは、中古品の転売で差益を得るビジネスの事なのですが、副業としてはまあまあ人気のある仕事で、夫が会社を辞めたばかりの頃、起業に向けて会社設立準備金や先行投資の方が多くて収入も殆どなかった頃、当面の家計を支えるために始めた副業ビジネスです。
本業の起業準備の傍ら、隙間時間で少しでも収入が得られる仕事という事で、化粧品のネットワークビジネスとか色んなものを検討したんですが、昼間は本業の準備があったので時間を気にせずできる仕事で、なおかつ一番確実に収入に結びつくものという事で物販がいいかなって思い競取り(せどり)を選びました。
副業だけど、競取りは全くの初心者なので、個人でやり方を教えてくれる人を探して、10万円くらいお金を払って勉強してからのスタート。
中古品購入のコツ、出品販売のコツ、競取りのルール、注意しなければいけない事などを学び、物販なので仕入れに必要な資金を用意してスタート・・・と行きたいところでしたが、貯金と退職金が、会社起業準備でお金が出ていく中での副業へのチャレンジ。
家族の生活もあるので仕入れの資金なんて殆ど無い状況。
私の人生の中では2回目の極貧生活の時期でした。
(1回目は留学から帰ってきたこ頃で所持金500円だった時がありました・・・(笑))
お金がない事には免疫があるけど、子供たちの事も考えないといけないから独身の頃とは状況が違う。
軽い気持ちで始めたつもりはないけど、うちは夫婦そろって根本的にケセラセラ的な部分を持っていて、最悪どうにもならなかったら借金でもしようと腹をくくって、資金を集めた方法はまさかのクレジットカードの契約。
会社は有休消化期間中だったので、ぎりぎり審査が通るか通らないかという中で、可能な範囲でクレジットカードを作りそのお金で競取りの仕入れをしたんです。
支払いの月までに入金があれば何とかなる・・・。
そんなぎりぎりの状態で始めた副業ビジネス。
初月の仕入れの出資総額は約100万円で利益は8万円位。
2か月目は14万円位で、3か月目は20万円、4か月目は30万円・・・と徐々に売り上げを伸ばしていきました。
イチかバチかの賭けのような感じでスタートした競取りでしたが、なんとか我が家の生計を支えてくれるくらいの収入が得られるようになりました。
そして肝心の本業はというと、ビジネスモデルそのものが成果報酬型だったので収入に結びつくのには少し時間がかかったものの、着実に、かつ順調に大きくしていき、1年後には本業と副業からの収入で、一時は数字の桁が急速に激減していた口座にも少しずつお金が戻っていきました。
やがて本業が忙しくなり、副業する理由や副業に割く時間がもったいなくなってきたのと、中古の物販って結構クレーム対応や問題発生も多くてストレスもかかるので辞めちゃったんですけどね。
超極貧時代のストレス
夫が会社を辞めるといった時、うちには産後間もない赤ちゃんがいて、生活もホルモンバランスもまだまだ不安定な頃。
翌年には上の子が幼稚園入園で色々とお金もかかる。
けど生活費やこれから先がどうなるかも見えない家計状況だったので、それまで続けていた子供の習い事はとりあえず全部やめさせました。
英語に、体操に、リトミックに・・・。
子供は意外とすんなり「仕方ないね!」って辞める事を了承してくれたけど、親としては物凄く情けない気持ちだったのを今でも覚えています。
私は2人目を妊娠中に、近所でパートの仕事をしていたんですが、やりがいがない事に時間を使っている事や将来性がない事に対しての不満が色々あって、子供がいても好きな事を仕事にしたいと思ってて、出産が終わったらタイミングを見て好きな事を仕事にしてみたいって思っていたんです。
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でも趣味で儲かるんだか儲からないんだか分からない事には手を出せない私がいました。
その頃は、ママ友と会うのもすごく嫌でした。
私も元々専業主婦だったので周りのママ友も専業主婦が多く、旦那さんが大手企業や銀行、公務員など安定以上の余裕のある生活をしている人達ばかり。(少なくとも当時の私よりは)
ママ友との会話って、子供の事や旦那の事、お姑さんの話がほとんど。
子供の習い事も辞めさせ、旅行やお出掛けも極力控え、旦那は仕事してないので基本的に家にいる。
お姑さんなど家族にはバレないように・・・と少し距離を置いていた時期でもあって、ママ友とは何一つ会話がかみ合わない。
私の悩みはお金がない事。
周りのママ友の悩みは子育ての事。
一緒にいるだけでも劣等感を感じてしまうので、会わないようにしていたんだけど、子供たちと家や公園の往復だけの生活や節約生活にどんどん疲れてきて・・・。
眠れない夜が続いてうつ病にでもなってしまいそうと思って、「このままじゃまずい!」と全てを受け入れてみる努力をすることに。
かっこ悪い。
恥ずかしい。
情けない。
でも、そう思っているのは自分だけなんじゃないかな?って思い、現実から目を背けてても、過去の選択を悔やんだってなにも前進しない。
そんな風にモヤモヤ考えている私よりも、これから家族を支えていかなければならないプレッシャーと戦って行動を止めず動き続けていた夫の方がストレスはすごかったと思います。
一時、結婚相手を間違ったかなとか、男を見る目がないなぁ・・・とか、物凄い悲観的になったり、なんで私だけ・・・って悲劇のヒロイン気取りだったわけなんですが、そうじゃないだろ!ってすぐに気付いて、夫とちゃんと向き合って色々話してみることに。
そしたら夫には夫の考えがあって。
「これから先、サラリーマンでやっていくのには家族4人が生きていくのになんの楽しみも見いだせない」
「大手企業でもない会社でどんなに頑張ったって会社員の収入にも限りがある」
「早朝出勤、深夜帰宅、出張の多い生活で家族と過ごす時間が少なく、何のために働いているのかが分からない」
「子供の成長を傍で見ていきたい」
「自分も育児にしっかり関わっていきたい」
「実はそんなに好きな仕事ではない」
「好きな事を仕事にしたい」
色んな思いがあって今の行動に至るんだなって思ったら、これは一緒に頑張って乗り越えなければ!って思えるようになって、劣等感や悲観的な感情を無くすために、全てをオープンにしました。
当時ブログやSNSとかはあまりやっていなかったので、よく遊ぶ仲の良いママ友や友達に、「旦那が仕事辞めちゃって今うちはこんな状況なんだよね」という感じで何かの会話の流れで普通に話してました。
周りの反応はサプライズを超えて、心配していましたが、隠す事を辞めたことで気持ちの中のモヤモヤやストレスみたいなものは一気に無くなりました。
超極貧生活を乗り越えたご褒美
競取り(せどり)生活は1年くらいで終わったんですが、毎月数百万円の仕入れをクレジットカードでやっていたので、貯まったポイントをマイルに変えたら相当な金額になってて、追加金を数万円払えば家族4人がハワイに1週間行けちゃうくらいになってました。
でも下の子がまだ小さかったので近場で・・・という事で、沖縄や石垣島に1週間くらい行って、リッツカールトンなどまあまあちゃんとしたホテルに滞在してたんですが、旅費も宿泊費も食事代も全てタダ!
ホテルの売店で使えるクーポン券も2万円分ついてきたので、お土産代もタダ!
観光もレンタカーもオプションで付けたけど、それもタダ!
というか、マイルで全てまかなえたんですよね。(それでもまだ余ってたくらい)
支払ったのは家から羽田空港までの交通費とランチ代くらい。
約2年ぶりの家族旅行は無料で豪華に過ごせたというご褒美が待っていました。
旅行は無料が一番楽しめるなと思いました。
うちより大変な家庭や貧乏な家庭、不幸な境遇の人はきっと沢山いるのかもしれない。
けど、どんな事でも乗り越えていける事を家族で身をもって体験したので、この先また同じような状況が訪れる事があっても、多分うちの家族はなんとかやっていけるんじゃないかと思うと、お金に対する不安が1つ無くなりました。
そして私達夫婦がこの時期に学んだことは、やっぱりどんな事でもやり方さえ間違わなければしっかり結果が出るという事。
競取り(せどり)だって、私達夫婦がやっている新しい事業も全く未経験のジャンル。
でも本業と副業を支えたのは、やっぱりビジネスの基本をしっかり学ぶことと、ホームページやマーケティングをしっかり活用したこと。
たったこれだけ。
あとは何とかする!という思いで試行錯誤を繰り返しながら、色んな失敗もしながら、一つずつ積み上げて成功事例や実績を作ってきました。
幸せの形はみんな違う
自分の置かれている状況が苦しいとか、不幸と思ったときに、他人と比較したり、羨んだり、無いものねだりをしても、何のメリットも無いなって思いました。
それよりも、自分たちが置かれている現状と目の前にあるものにしっかり目を向けて、どうしたらより良くできるかを考える方がよっぽど建設的だし、理想の未来に確実に近づける方法だという事を学びました。
もちろん、家族の舵をとる夫婦が同じベクトルを持っている事が大前提で。
その為にも家族や夫婦が会話やコミュニケーションの時間をしっかりとっていく事で、悩みごとや心配事をだれか1人が抱え込まなくて済むし、家族みんなで協力したり支え合っていく事ができるんだと思います。
今から3年前、夫が会社員だった頃と比べると、家族4人で過ごす時間は5倍に増えて、仕事する時間は5分の1に減って、収入は3倍に増えました。
みんなそれぞれ合った仕事や働き方があると思うけど、私は夫婦がそれぞれ好きな事で起業する事は理想の生き方を実現できる方法だなって思っています。
この記事が、やりたい事があるけど不安で最初の一歩が踏み出せない人に、少しでも勇気を伝えられるきっかけになれたら嬉しいです。