ママ起業が目指す理想の働き方

砂漠を歩く女性

こんにちは!選ばれるサロン・教室を作るホームページ作成サービスのはざまみかです。

この4月から下の子が保育園に通い始めて3カ月。

私のコンサルタントとしての活動も、本格稼働するようになって3カ月が経過しました。

単発の起業相談や継続コンサルティングが徐々に増えてきて、現在抱えてるお客様の他にも、来月、再来月スタートのコンサル希望のお客様が待ちの状態で控えているという理想の流れができてきました。

仕事は順調に売上や実績を作っている状況の中、この3カ月で一つの大きな課題が出てきました。

目次

『両立』という課題

そもそも、私が起業したきっかけや理由はいくつかあるのですが、主な理由としては・・・

  • 突然、夫が会社を辞めて無収入になった
  • 産まれたばかりの赤ちゃんがいた
  • 保育園など預け先が無かった
  • 営業がやりたかったけど雇ってくれる会社が無かった
  • 子供との時間も失いたくなかった
  • 家族の介護が始まった
  • 自分の時間や生きがいも欲しかった

まぁ、ざっとこんな感じです。

もっと集約して一言にまとめると、子育てしながら収入を得る方法として起業という選択に至ったわけなんですが、この時、何をやりたいか?とか、何が向いてるか?とか、そういうことを悩んだり吟味している余裕は正直無かったと思います。

とにかく自分が出来ることでなんとか一円でも多く収入を作らないと…。

そんな感じだったので、元手が最小限で、その時の自分の環境でも出来る仕事で、確実にお金が得られる仕事という事で、教室事業やコンサル事業を始めました。

私の場合、色々な意味で切羽詰まってたので、この選択と決断は瞬時で決めて、即日行動に移してるという早さ。

果たしてコレで成功するのか?とかいう不安なんかより、これで生計を立てる!という覚悟と気合いだけでスタートさせています。

そして、自分を信じてやってきたからここまでやってこれだ!…みたいな精神論は私の中には存在していなくて、元々得意な事を仕事にしてるので、失敗の確率の方が少ないと思っています。

で、始まりがお金を稼がなければ我が家が…みたいな状況だったので、とにかくどんどん営業かけてお客さんと仕事を増やしてやってきたのですが、それなりに家計が安定してきたのにもかかわらず、仕事に対して、もっともっと軌道にのせなければ、もっと稼がなければって思ってて、ふと気付いたらそんな風に過ごす毎日の中で完全に仕事子供という図式になってたんですね。

夫も子供たちも文句も不満も言わない。

それに甘えて独身の頃を思い出すように、仕事にハマっていたんです。

そしてある時ふと、毎日忙しく充実した日々が送れるようになったと感じた反面、専業主婦で子育てだけに向き合ってた頃のような心のゆとりや、家族と過ごす時間をあまり楽しんでない自分にも気付きました。

子供たちと公園に行ったって、子供たちの幼稚園や保育園の話を聞いてる時だって、家族で週末出かけてる時だって、仕事の事ばかり考えてる。

家族でテレビを見て笑ったり、会話をゆっくり楽しむっていう事はなくなってたんです。

「私はこれでいいのか・・・?」

違和感に気付いたけど、仕事の流れを急に止める事は出来ない。

私は子育てと両立したくて起業したはずなのに、いつの間にか子育てを手抜きしてるだけの自分がいて。

確かにお金は必要だったけど、無限に最大化していく働き方は、独身の頃の感覚と一緒じゃいけないと気付いたんです。

ヘドニック・トレッドミル現象

心理学用語で、欲しいものが手に入っても幸福度は長続きしないという事なんですが、私、20代でこれを2回経験してます。

この2回というのが、年収1000万円を超えた時なんです。

私は元々営業なので、歩合がつけば年収は一気に上げることが出来ます。

20代の役職手当も何もない平社員の私が、1000万円分のお給料を得るという事は、それなりの契約を取って、それなりの仕事量をこなしてたという事。

宝クジじゃないんだし、運だけでは年収1000万円は作れない。

とにかく自分の上限や限界を知りたくて、試したくて、高卒という劣等感から誰にも負けたくないという意地があって、試行錯誤というよりは無心になって、目の前のやるべき事を淡々と、無感情に遂行していたんです。

で、年に一回、源泉徴収票を見たときに、『あ、私こんなに稼いでたんだ』って気付くんです。

いやいや、毎月の給料が振り込まれてる時点で気付いてるでしょ?って思いますが、お給料がそこそこ振り込まれてる事は感覚で分かってるので、お金の事をほとんど気にしないで毎日生活してるんですよね。

欲しいものは買って、食べたいものがあれば食べて、行きたいところや泊まりたいホテルにも泊まって、好きなものを買う。

時間感覚もあまりないから、終電を気にしないし、タクシーで出勤や帰宅する事も多くて。

だから、お金が全くたまらない。

この散財は仕事のストレス発散だったんですよね。

つまりね、20代の小娘だった私が年収1000万円を稼ぐには相当無理をしてたって事なんです。

感覚で言うなら、年収500万円位だったら、気持ちにも時間にももう少し余裕が持てて、毎日を楽しんだり、何か役に立つことのためにお金を貯めたり使ったり出来たんじゃないのかな?って思うんです。

でも、会社で働くってそういう加減は正直難しい。

上司からは常に最大化を求められるし、そこそこの実績を出した後に、一気に手を抜いて売上を落とすと見捨てられてしまうし、居心地も悪くなる。

会社でトップ営業になると常に下から追われてる感覚と、その先の行き場がなくて、切迫感が半端じゃない。

そうなるともう辞めるという選択しかなくなるんです。

いっぱい稼げば幸せな生活が送れるという方程式は、実は空想であって、家族や友人との時間や趣味やレジャーなどを楽しむことの方がよっぽど幸せになれるんだよという事を身をもって体験していて、現在がまさにこれだ!って少し前に気づいたんですよね。

そしてこの一カ月で少しずつ調整して、会社員のように時間を区切って、オンオフを決めて家族に宣言して、仕事量を調整した働き方ができるようにしてきました。

まだ完全ではないんだけど、今の自分に合った働き方、収入はどれくらい必要なのかを知る事はすごく大事だなって思っています。

私は仕事ばかりしてた人間なので、仕事の事になると自分の行動が止められなくなる事が時々あって、そんな時、年始に書き出したフランクリンプランナーという手帳に書いた質問と答えを見返します。

【あなたの余命があと一ヶ月だとしたら、何をしますか?最後にやりたい事は?】

私の答えは、『家族と思いっきり楽しむためだけに時間を使います。』でした。

今、目の前にある最も大切なものにもしっかり目を向けて、10年後に後悔しない子供との向き合い方、働き方をしていくことが、主婦の起業という働き方だと思ってます。

砂漠を歩く女性

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